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脳梗塞発症時

麻痺やしびれ、言語障害などがある

手足を動かす、見る、聞く、話すといった体の機能は、すべて脳の働きによってつかさどられています。

そして、脳のどの領域が、どんな働きを担っているか、おおよそのことがわかっています。

脳梗塞が起こったとき、脳のどの部位に梗塞が起こったかによって、現れる症状が違います。

脳梗塞の代表的な症状には、以下のようなものがあります。

運動障害

体の左右どちらかの半身に麻庫が起こります。

大脳の運動中枢や、大脳、脳幹の運動神経経路が障害を受けると現れます。

麻痺は、脳梗塞の症状では最も多く見られます。

感覚障害

体の左右どちらかの半身に起こる症状で、皮膚の感覚が麻痺したり、しびれたようになります。

頚椎の病気でも似た症状が現れることがありますが、脳梗塞の場合は、体の片側に突然起こるのが特徴です。

言語障害

失語と構音障害の2つがあります。

さらに失語には、運動性失語と感覚性失語があります。

運動性失語は、相手の話を理解できるのに、思うようにしゃべれなくなるものです。

一方、感覚性失語は相手の話していることが理解できないため、的外れなことを話してしまいます。

構音障害には弛緩性構音障宍と、失調性構音障害があります。

弛緩性構音障害は大脳や脳幹が障害されるもので、話を理解でき、思ったことを口に出せるのですが、舌が回らず、うまくしゃべることができなくなります。

失調性構音障害は小脳の障害によるもので、繰り返しの言葉などをスムーズにいえなくなったり、リズムが乱れたり、つっかえやすくなるというものです。

お酒に酔ったときのような話し方になります。

視野障害

半盲という症状が代表的です。

右目で見ても、左目で見ても、あるいは両目で見ても視野の左右どちらかが見えなくなります。

なかには、視野の4分の1が欠けることもあります。

中大動脈や後大動脈が詰まり、視覚中枢のある後頭葉に至る視覚神経経路が障害されると現れます。

めまい

グルグル回るように感じる回転性のめまいと、地震のときのように自分がグラグラと揺れているように感じる浮動性のめまいがあります。

このようなめまいが、ほかの脳卒中症状といっしょに現れたら、脳梗塞が疑われます。

運動失調

小脳に梗来加起こったときに現れます。

力は入るのに体がふらついたり、動きがぎこちなくなります。

体幹失調といって、座っていても体がゆらゆら揺れたり、立っているとバランスがとれません。

酔っぱらったように、ヨロヨロと歩いたりします。

複視

脳幹が障害され、眼球を動かす神経が侵されると現れます。

両目で見たとき、物が二重にダブつて見えます。

片目で見たときに二垂に見えるときは眼科的な問題です。

頭痛

脳梗塞で頭痛が起こることは少ないのですが、大きな梗塞があって脳浮腫(脳がむくんでくること)が起こって脳圧が高まると、頭痛や嘔吐が起こります。

突然の激しい頭痛の場合は、脳梗塞よりもくも膜下出血が第一に疑われます。

ただし、椎骨動脈解離による脳梗塞では頚部や後頭部に頭痛を伴います。

健忘

急激に健忘(物忘れなど)が起こつたかどうかがポイントです。

徐々に現れる健忘症状はアルツハイマー病などの認知症が疑われます。

しかし、なかには、高血圧によって脳の動脈硬化が進行して起こるビンスワンガー病によって健忘が徐々に現れることがあるため、ほかに脳梗塞の症状があるかなど、専門医の診断が不可欠です。

失行、失認

失語と同じく、大脳皮質が障害を受けると現れます。

失行は、運動麻痺や運動失調がないにもかかわらず、手足の動かし方や、使い方がわからなくなるものです。

衣服の着方や脱ぎ方がわからなくなる、着衣失行という症状もあります。

失認は、物や概念の認識ができなくなるものです。

左右の区別、物の認識、手指の名前がわからないといつた症状があります。

簡単な計算ができなくなることもあります。

視空間失認といって、左側の視野の空間を認識できなくなる症状もあります。

劣位半球症候群といい、右の大脳半球の頭頂葉(一部の左利きの人を除く)に脳梗塞が起こると現れます。

視野の左半分が欠けて見えるのとは違い、視野の左牛分を無視する状態になります。

また、自分の症状を認識できない病態失認では、左側の麻痺がわからず、不自由ではないと言い張ったりすることもあります。

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